こんにちは!!!
エルエル歯科・矯正歯科です。
今日は、「ブラッシングは本当に食後30分後が歯に優しいのか?」・「酸蝕症」についてのお話したいと思います。
昭和の常識では、
ブラッシングは「3.3.⒊(1日3回食後3分以内に、3分磨く)」でした。
平成の中頃、
「食後すぐに歯を磨くと、食事中に脱灰されたエナメル質を傷つけるため
唾液による再石灰化で表層脱灰が修復される時間を置いた方がいい」
とされてきました。
これはもっとも酸蝕症に関する話だったにもかかわらず
報道のされ方が誤ったまま
「食後30分以内のブラッシングは避けるべきである」
という考えが広がってしまいました。
ここで酸蝕症についてお話したいと思います。
酸蝕症とは
体内から口のなかに酸が出てくることによる内因性のもの、酸性度の強い飲食物を口にするなど外因性のものの2つに分けられます。 内因性の病因としては、胃食道逆流症、摂食障害、アルコール依存症などが指摘されます。
内因性の酸蝕症は、 主に胃酸が逆流してくることによって生じます。 例えば、過食症や拒食症で、嘔吐をする機会が多いと、胃酸がお口を経由して体外へと出ていきますよね。 その際、歯が酸性の刺激にさらされて、エナメル質が溶かされるのです。
外因性の酸蝕症は、 酸性度の高い飲み物や食べ物を習慣的に摂取することが主な原因です。 “酸性度が高い”といっても、お酢やレモンだけでなく、ジュースや炭酸飲料を始めとした清涼飲料水、ワインなども該当する点にご注意ください。
症状としては、固いはずの歯の表面・エナメル質が徐々に溶けてしまう疾患で、冷たい飲食物がしみる知覚過敏や、虫歯のような痛みがおこります。また歯の表面が白濁したり、黄ばんでしまったりします。
虫歯予防のブラッシングの目的は、酸を産生する細菌のエサとなる発酵性糖質を取り除いて
酸を出さないようにすることです。そのため「食後すぐ」が正しいブラッシングになります。
昭和の知識が正しかったということですね。
皆さんは、食後すぐブラッシングを心掛けていますか??
今日からは、「3.3.3.」を意識して食後すぐのブラッシングを心掛けましょうね😊😊